怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
気がつくと、癒麻は暗闇の中にいた。
「あら…?ここ、どこ…?』
十五歳の癒麻から、三歳の癒麻へと姿が変わる。
『ここどこ…?お父様?お母様?』
走り出した癒麻は、周りをキョロキョロと見渡す。
手を伸ばしても、何も触れない…。
壁さえ無い無空間に癒麻はいた。
『樹くん…、お兄ちゃま…。』
癒麻は、どこまでも続く無空間に不安になっていた。
『ここ、どこ…?』
癒麻は立ち止まり顔を手で隠し、泣き始めた。
『お父様…、お母様…。』
溢れる涙を止めることが出来ず、癒麻は声を上げて泣き出した。
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