怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「あ…、うん…。」
癒麻は悟と、手をつないだまま校舎へと入って行く。

「癒麻さん…。」
笑顔で話しながら、歩く癒麻を見つめる男がいた…。

「…?」
視線を感じ、癒麻は後ろを振り返る。
「どうしたの?癒麻ちゃん。」
急に立ち止まった癒麻に、悟も立ち止まって後ろを見る。
「うん…、なにか視線を感じて…。」
「まさか皐さん!?」
悟は真剣な顔で、癒麻を後ろに隠す。
「違うわ…、皐さんじゃないみたい…。
皐さんのように恐怖は感じなかった…。」
癒麻は自分の体を抱きしめる。
「…何があるか分からないから、俺や樹から離れないでね。」
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