怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「うん…。」
「おい!さっさと仕事の話始めるぞっ!」
「あ…、うん…。」
癒麻と悟の話を遮って、樹は本題に回す。
「それで、どんな風に侵入するつもりだ?」
「それなんだけどね。ターゲットが、ちょっと厄介な場所に保存してあるんだ。」
「厄介って、どういうことだよ?」
悟の言葉に、癒麻と樹は悟の顔を見る。
「それがね、厳重体制の取られた貸し金庫の中なんだ…。」
悟は少し言いにくそうに答える。
「貸し金庫?なんで貸し金庫が厄介なんだ?
普通に鍵が必要なくらいだろ?」
「樹…、俺“厳重体制”って言ったよね?」
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