怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「大丈夫?無理しないようにね…?」
校舎の外に出た癒麻達は、正門に向かって歩いていた。
「あ…、迎え来てるみたいだね?」
悟は今朝見た車が正門の前に止まってるのを見つけて足を止める。
癒麻と樹も、悟につられて足を止めた。
「……?」
車の前に人影が見え、人影がゆっくりと振り返る。

「あっ!?癒麻さぁーんっ、兄貴ーーっ!!」
車の前の人影は、明るい笑顔で癒麻と樹に大きく両手を振る。
「あら?哲平くん…?」
「なんであいつが……?」
顔を見た途端、樹は肩の力を落とす。
「二人共知り合いなの…?」
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