怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
悟は呆れたように笑った。
「樹…、根が真面目だから相手しちゃうのよね…。
だから相手して貰えてるって思って、哲平くん懐いちゃうのよ…。」
「なるほど…。それで『兄貴』か…。」
「哲平くん一人っ子らしいから小さい頃から、よく遊びに来てたの…。
それで樹みたいな『お兄さん』に憧れてるらしいわ。」
「その気持ち解るな…。俺も一人っ子だし…。」
「おいっ!!お前いつまで癒麻の肩抱いてんだ!?」
「え…?」
樹に怒鳴られ、悟は自分の手元を見る。
「……っ!?」
先程哲平から、悟は癒麻の肩を抱いて引き離した時のままになっていた。
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