怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「あ…、ごめん…。大丈夫?」
転びそうになる前に悟は抱きしめるように支える。
「あ…、大丈夫…。」
(どうしよう…?動けない…。)
急なことで、困惑した癒麻は緊張して動けずにいた。
(思わず支えたけど、どうすれば良いんだ…?)
「行くぞ癒麻っ!!」
お互い困惑しているところで樹は、癒麻の手を引っ張って早足で歩き出す。
「樹…っ。」
「…っ!!癒麻ちゃんっ!!」
悟は慌てて癒麻を呼び止める。
「え…?」
振り返った癒麻に、悟は真剣な顔で癒麻を見つめる。
「今度の仕事が終わったら…。」
悟は強く自分の手を握る。
< 210 / 293 >

この作品をシェア

pagetop