怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
たった一人で樹達の元へ走ってきて泣いた亜衣…。
亜衣は何を思い、何を感じて樹達に助けを求めていたのだろうか…。
「亜衣ちゃん、感が良いんだと思うわ…。
樹、解ってたんでしょ?
だから話を止めたんだと思うわ…。」
「……。」
癒麻の問いかけに樹は頬杖をついたまま黙っていた。
癒麻は昼食時の亜衣を思い出していた。
『良かった…。癒麻ちゃん、元気出たみたい…。』
安心したように笑う亜衣の笑顔を思い出す。
(やっと仲良くなれたんだもん…。亜衣ちゃんに怖い想いはさせられない…。)
癒麻はソッと軽く目を伏せた。
< 226 / 293 >

この作品をシェア

pagetop