怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「……。」
「……。」
悟もゆっくりと自分の場所に座る。
「お前…。」
「え…?」
「いや…、なんでもねーよ…。」
悟に話しかけようとしていた樹は途中で話をやめる。
(こんなん事情を知ってても、どうしていいのか解るわけないよな…。
特に癒麻を好きなこいつには…。)
樹は視線だけを悟に向ける。
(癒麻はいつになったら安心して暮らせるようになるんだよ…!?)
樹は思わず手元のテーブルに拳を叩きつけた。
「どうしたの?樹…。」
急にテーブルを叩いた樹に驚いた悟が樹の顔を見る。
「あ…?なんでもねーよ…。」
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