怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「いつも孫達がお世話になってるようで…。」
「いえ、こちらこそ…。」
「おい…、お前らいつまで頭下げ合う気だ?」
ずっと頭を下げ合い続ける悟と総十朗に、樹は呆れたように口を挟む。
「あ…、そうだね…。」
樹に言われて、ようやく気づいた悟は顔を上げたまま硬直した。
「おじい様。お茶が入りましたが、飲まれますか?」
「ああ…、そうだね…。戴こうか…。」
総十朗はにこやかに笑いながら、癒麻の淹れたお茶をすする。
「うーん…。癒麻の淹れてくれたお茶は格別に上手いねぇ~…。」
「おじい様ったら…。」
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