怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

「癒麻って…ずるいなぁ～…。」
「え？」
「だって癒麻。美人でスタイル良いのに、運動神経まで良いってヒイキじゃない!?」
体育の授業中、アユちゃんが頬を膨らせながら、癒麻を見ていた。
「僕は…別に…。」
返す言葉が見つからない癒麻は困って頬を掻いていた。
「癒麻って、モテるのに桂木くんが睨むから誰も近づけないもんね～？」
「…樹が男の子睨むのは僕のせいでもあるの…。」
「え…？そうなの？」
「うん…。」
癒麻は困った顔で、軽く微笑む。
（樹は、僕を皐さんから守ろうとしてるんだもの…。）