怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
亜衣は拳を握りしめ、顔の前で祈るように瞳を閉じた。
亜衣は今までに向けてくれた癒麻の笑顔を思い出していた。
(どうしたら良いの?)
癒麻の笑顔を思い出すうちに亜衣は一人の男の子を思い出していた…。
(…桂木くん…。
桂木くんなら癒麻ちゃんを助けられる…?)
亜衣は瞳を開き、手を下ろした。
(でも…っ、男の子のとこに…行けない…っ。
怖い…っ!!)
亜衣はまた拳を作り、その手をグッと掴んだ。
(でも、他に癒麻ちゃんを助けられる人なんて思いつかないのに…。)
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