ラララ吉祥寺


けれど、ことはそう上手くは運ばないようだ。


『下宿人求、ってなんか危なそう!』とか。

『家事能力に夜のお相手は含まれますか?』とか。

『奇癖アレルギー無、って自分はどうなの?』とか。

返ってきたのは、わたしの決意の一部をとって全容を把握しない呟きばかり。

わたしの呟きをまともに受け止めてくれる誰かは、日本広しと言えども居ないのか?

直接の面談依頼は一つとして送られてはこなかった。


確かに、客観的に見ても意味不明の呟きにしか見えないけれど。

正確な住所も、家賃、詳細な取り決めも一切ない。

委細面談。

お会いしてから決めましょう的な自分本位さ全開。


でも、家や部屋の写真とか、こんなボロ屋、見せても引かれるのがおちだろうし。

部屋貸し家賃の相場もわからない。

ましてや細かい取り決めなど、わたし自信が半信半疑のところで決められる訳がない。



そんなこんなの弁財天参りだったのだ。
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