ラララ吉祥寺
「さて、そろそろ休ませてもうとしよう。
僕はこの居間で寝ればいいのかな。
布団を貸して貰えるだろうか」
実はまだ時差ボケでね、と父が席を立とうとした。
「あの、お風呂、直ぐ入れますので入って下さい。
その方が良く眠れると思うので。
それと、部屋は二階のわたしの部屋を使ってください。直ぐ片付けます。
母の遺骨もありますし」
「それはありがたいな。
だが君は?」
「文子さんは僕の部屋で」
間髪入れず割って入った木島さんの言葉に驚いた。
「えっ?」
「いや、そういことなら遠慮なく」
無粋なことは言いませんよ、二人とも大人なんだし、と父は笑って頷いた。