ラララ吉祥寺

「さ、僕らも休みましょ」

ボォッと立ち竦んでいたところ、木島さんに肩を引き寄せられ、「えっ」っと彼を見上げた。

「何驚いてるんですか？」

「だって……」

だってこの状況で、隣りの隣りに景山くんが居る状況で。

「この状況は、これから暫く変わらないんですよ」

「そうですけど……」

「今日抱かなきゃ、これから暫くお預けってことに成りかねない」

「そんなことは……」

「あるでしょ」

不敵な笑みを湛えて、木島さんがわたしをそのまま抱きあげた。

「次は僕が性欲を満たして貰う番です」

龍の目に見つめられて逃れられる筈も無い。

「今更ですけど、文子さん、愛してます」

強引ではあるけれど、その言葉に疑う余地はない。

わたしはその大きな胸に顔を埋めて頷いた。