ラララ吉祥寺
あとがき
<あとがき>
最後までお読み下さって、ありがとうございました。
再完結を迎えるにあたり、あとがきも書き換えます。
2013年の恋愛小説大賞エントリーを目標に書き上げた作品でしたが、あえなく選考漏れ。
それでも沢山の方々に読んで頂き、嬉しい感想も頂きました。
本当に感謝しています。
実在する「吉祥寺」を舞台にしたこの作品。
「吉祥寺」というこの街は、小さいながらも、本当になんでも揃うコンビニエントな街なのです。
ともすれば、本当にこの街を一歩もでないで生まれて死んでゆくことも可能かと。
主人公文子は、高校時代に心と身体に深い傷を受け、それから二十年、他人との接触を最小限に生きてきました。
所謂、引き篭もり。
本当の意味では、街篭り。
人間のスケールとしては、それでも不思議じゃない。
こういう人、結構いるんじゃないかなって。
むしろ、こういう生き方、凄く楽かもって。
でも、そんなのつまらない、ってわたしの中で何かが叫んだのです。
傷ついても、悩んでも、やっぱり人と交わって生きるのが人間なんじゃないだろうかって。
そこで、母に死んでもらいました。(笑)
彼女はいわば、娘を人質に街篭りしていた張本人だったので。
母の死をきっかけに下宿屋家業を始めた文子。
そこからこのお話は始まります。
そして2014年、ベリーズ文庫大賞エントリーを目標にテーマを結婚に絞り加筆修正致しました。
彼女の育った環境や、下宿屋に集まった男女の過去から、いろんな形の結婚の姿を浮き彫りにしてみました。
そして、最後に文子の選んだ結婚の形がこれです。
ラララ吉祥寺♪
ご拝読、ありがとうございました。
2014.01.08.
bikke拝