†狼BOY×赤ずきんGIRL†
ガン。

『いたッ』


『柚姫……あんたウザイのよ。』

私は、体育館裏の壁に体を押し付けられた。


『ゴメンナサイ………ゴメンナサイ』

私は謝るしかなかった。


ガチャンッ。

『お前は謝らなくていい』


体育館の壁を殴った音がした。


直哉………………


『永井くん!?』



三人は驚いている。


『あんた達なんなわけ?ウザイをだけど』



『な、永井くんだって関係ないじゃん。柚姫の彼氏じゃないでしょ?!』


確かに直哉は彼氏じゃない………。

でも…………





『彼氏だよ!!!!だったら心配してもいいだろ?』


『彼氏?嘘でしょ?』


『嘘じゃない!!てか、これ以上柚姫をいじめるな!!』

直哉は三人のうちの一人の髪をギュっと握り言った。


『いたッ!!わかったから離して………』


すると直哉は力を弱めて言った。


『辛いだろ?柚姫はもっと辛かったんだよ……。まず、柚姫に謝れ!!それからもうしないと誓え!!いや、もう柚姫をいじめないって誓って下さい……』


どうして直哉が!!
直哉は頭を下げた。


『なんで直哉が…関係ないでしょ?』


『関係なくない!!言っただろ俺はお前の彼氏だって』


『美香……千恵……楓……もうやめて……。私に悪い所があるなら、直すから……お願い……』




もう逃げたくない……

だから私は、皆と仲直りをしたい……

前みたいに……


『本当は、……柚姫が羨ましいかったの……』

美香。


『柚姫はいつでも明るいくて幸せそうだったから、ちょっとだけ嫌がらせしようと思ったの………』


千恵。


『ごめんなさい、柚姫。柚姫が学校に来なくなってクラスの皆に白い目で見られて………それも柚姫のせいだと思って……ごめん』


楓。


『『『ごめん』』』


皆、頭を下げた。


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