†狼BOY×赤ずきんGIRL†
沈黙……………
さっきからずっと誰も何も言わない………
渚沙は、幸くんの膝枕で寝ている。



『……なんで来たんだよ。お前ら学校は?』


沈黙を破ったのは幸くん。


『ん?今日は開校記念日だから休み。親父が兄貴を連れて帰って来いって』



えっ!!
幸くんのお父様?!



『そう。じゃぁ、行くか。若菜も』



私?!


『なんで私まで?!』




『家族に紹介するんだよ。お前を。』


といい、幸くんは部屋を出て自分の部屋に行った。



『ふぅ〜ん……意外と兄貴もガキだな。』


『なんで?』



『分かんないわけ?兄貴、弟の俺にスゲー嫉妬してる。クスクス。』



幸くんが?
私のために?

なんだか少し、顔がにやける。
てか笑った顔を見るとやっぱり幸くんになんとなく似ている。
あっ!!
誰かに似てるって幸くんだったのか(笑)


私も行く用意をしなきゃ!!




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