†狼BOY×赤ずきんGIRL†
『おかえりなさい、刹那、渚沙、幸斗。そして、ようこそ幸斗の彼女さん。』
大きな玄関のドアをあけると中からドレスのような物に身を包んだ綺麗な女性が立っていた。
『はい。相沢若菜と申します。』
私は頭を下げた。
『気を使わないで?私は、天道亜希子です。幸斗たちの母親です。』
母親?!
『お姉さんかと思いました………』
『クスクス。お世辞がお上手ね。』
『お世辞なんかじゃありません本当に思ってて……』
上手く言葉が出て来ない。
『おふくろ、こいつはお世辞なんて言えるようなやつじゃないから』
幸は、私の頭をポンポンと叩き言った。