†狼BOY×赤ずきんGIRL†


中には目を赤くした幸のおばさんがいた。


『えっ、若菜ちゃん?』



『あ、あのどうされたんですか?』


私はおばさんに近づき聞いた。



『何でもないのよ、若菜ちゃん。それより、若菜ちゃんはどうしてここに?』




『私は、トイレに行きたくて………でも場所が分からないんです』




『そうだったの。この先をまっすぐ行って突き当たりにあるわよ。』



『あっ。ありがとうございます。それよりおばさんこそ大丈夫ですか?』


『平気よ………』



『自分1人で悩まないで下さい。何でも話して下さい……』


『若菜ちゃん…………』





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