†狼BOY×赤ずきんGIRL†
『おばさん!!!私の事良ければ、娘だと思って下さい!!何でも話して下さい!!!旦那さんにも言えない事言って下さい!!』
『うえーん………若菜ちゃんすきぃ〜』
さっきまで清楚だったおばさんが、子供のように泣きながら私に抱きついた。
ガチャ。
『おふくろ…………若菜……何してんの?』
私たちの目の前には、幸。
“何してんの?”って言われるのも当然かも知れない。だっておばさんが抱きついた勢いで私は倒れ、上にはおばさん。そして、おばさんの顔と私の顔はかなり近い。
『幸斗。なに?』
おばさんは体を起きあげて、言った。
『親父が帰って来ておふくろ捜してたし、若菜がトイレわかるはずがないと思ったから。それより、おふくろ達は何してんの?』
『えっ!!浩之さん帰ってるの?若菜ちゃんいきましょ!!』
『俺の話聞けよ!!!』
おばさんは私の手をひいた。幸は無視だ。