†狼BOY×赤ずきんGIRL†
若菜Side


私は幸と同じ部屋に行った。
すると幸はすぐ私をベッドに押し倒した。

今は完全に私が下で幸が私の上でまたがっている。


『幸?』




『お前、………ちょ〜ムカつく。……俺をここまで妬かせてただですむと思うなよ?』



『何のこと?!別に妬かせてないんだけど!!』



『刹や渚にも呼び捨てにさせるし、刹にキスはされるし、挙げ句の果てにはおふくろにまで押し倒されてるし』



幸はそんなに妬いてたの?でもなんとなく嬉しいかも。私は少しにやける。


『何にやけてるの?キモいんだけど』


といいながら幸は私にキスをしてきた。触れるだけのキスだ。



『キモいって言うんだったら、こんなことしないで…』


私の言葉は幸の唇で塞がれた。さっきとは違い、少し強引な甘いキス。



< 162 / 285 >

この作品をシェア

pagetop