†狼BOY×赤ずきんGIRL†
『じゃあ、私お風呂行くね』
若菜は部屋を出た。
……………。
『刹、若菜に何言ったんだよ。』
『ん?何って“兄貴から乗り換えて俺の彼女にならない?”って言った。』
俺は、反射的に刹の胸ぐらを掴んだ。
『お前何言ってんの?若菜は俺のだ。』
刹は、俺の手を振り払った。
『若菜は、物じゃない。』
そんな事くらい分かってるよ…………
『ぜってぇに若菜には手出すなよ。』
『それは俺の勝手じゃん』
『お前はんな事ばかり言ってるから万年片思いなんだよ。』
あっ………
言い過ぎたかも……
『……。うっさいな……。兄貴こそ余裕こいてたら、若菜とられるぞ……』
刹那は出て行った。
『お兄ちゃん、さっきのはちょっと大人気なかったんじゃない?』
渚沙………
『だな。』
『僕も若菜好きだよ』
はぁ?
『マジで?』
『お姉ちゃんとしてね』
渚沙はウィンクをした。
なんだ、そういう事か。