†狼BOY×赤ずきんGIRL†
『ただいま………』
今日も幸は遅い………
『おかえりなさい』
『飯食ってきたから』
幸は誰とご飯を食べたの?
もうやだ………
こんな自分もやだ……
私は、ソファーに座っている幸を押し倒した。
『何?やめろよ……』
幸は私の手を止めて、私を力ずくでどけた。
そして、寝室に行ってしまった。
『グスン…………うぇーん………ヒック………』
私は拭いても拭いても溢れる涙を少しの間、こらえようと頑張った。
涙を止めて、寝室に向かうと幸はもう寝ていた。
私はそんな幸に布団の中で抱きついた。
でも、幸は抱きしめてくれない…………