†狼BOY×赤ずきんGIRL†
私たちは10分くらい抱き合った。
『お前、泣きすぎて化粧落ちてるよ?』
『うそ?!』
私は、慌てて巾着から手鏡を取出し顔をみた。
『ぎゃぁ〜!!』
化粧は見事に全て落ちていた。
『いいよ。化粧なんてしなくて。』
『今日、なんか直哉優しくない?これ、夢かなぁ?』
そうだよ!!
直哉が告白をして、優しいなんておかしい!!
『じゃあ、確かめてやろうか?』
直哉が私にニヤリと笑い言った。
頬っぺたをつねる気だ。
痛いし………
でも、直哉に頬っぺ触ってもらいたいし……
『うん//』
すると、私の唇に暖かい物があたり柔らかい感触がした。
『き、キス?!』