†狼BOY×赤ずきんGIRL†
やっと、午前の授業が終わり、裏庭に向かった。

『ありえねぇー!!何で旭、助けねぇーんだよ!!』



俺と若菜と直哉はご飯を食べている。


『珍しいな……旭が助けないなんて。』


『なんかあったの?旭くんと』

『なんもねぇー……………あっ!!今朝の事か!!』
『あっ。それか。』


瑠季亜のメアドの件か。

んな事、気にしてたのかよ!!!


『どうするの?明日から合宿なのに………』


心配そうに、卵焼きをお箸でいじった。


『大丈夫!!明日までにはなんとかすっから!!』


といい、若菜のいじっていた卵焼きを食べた。


『うぁー!!私の卵焼きぃ〜!!………幸君っていつもパンだよね?パン好きなの?』



『…………。』


なんか言わなきゃ!!
俺………
何も言えない自分の腑甲斐なさに嫌気がさす……



『ごめんね!!なんか嫌な事聞いちゃったね……ごめんなさい。』



若菜…………。

ガチャ。
屋上のドアが開いた。

『やっとみっけた!!幸斗!!お前、班長なんだから明日の打ち合わせ行けよ』


そうだ!!やべっ!!
俺、なんか班長になったんだった。



俺は慌てて屋上を出た。







< 24 / 285 >

この作品をシェア

pagetop