†狼BOY×赤ずきんGIRL†
前まではあんなに好きって言ってくれたのに………
『俺、旭に嫉妬した。でも俺が旭に勝てる事なんてなくて………。何も言い返せない自分が情けなくて………もし、黒澤さんが待っててくれるなら、俺が何かで一番になれたらもう一度付き合ってくれませんか?』
竜樹くん…………
『わかった。竜樹くんが、王子さまになるまで待っててあげる。でも、早くしないと王子さまになる前にお爺さんになっちゃうよ(笑)』
私は、涙を流しながら竜樹くんに言った。
『サンキュー………すぐに花音姫を迎えに行くからな!!』
『うん・ありがとう』
季節は夏、
暑さが増す今日このごろ私たちはしばしの別れを告げた。