†狼BOY×赤ずきんGIRL†
花音は困ったような顔をするわけでもなく……
笑顔で
『ごめんなさい。気持ちはとても嬉しいです。でも、私は付き合えません。』
と言われた。
もう一押しかな?
『……なんで?俺の事よく知らないじゃん。俺の事知ってよ。……』
俺は悲しげな顔を作り、花音に向けた。
『本当にごめんなさい。多分どんな刹那くんの事を知っても竜樹くんには勝てないから………』
花音はさっきとは対称的に顔を少し赤くし、未来を見るような遠い目で俺に言った。