†狼BOY×赤ずきんGIRL†
私の目からは、たくさんの涙が出ていき頬をつたった。
私…………旭に嫌われた…………?
私は本当に本当にショックだった。
『皆に、謝れ!!』
旭………………
『ご、ごめん……………………なさい………』
私は軽く頭を下げながら、震えた声で言った。
すると旭はいつもの顔に戻り、言った。
『皆、瑠季亜が好きだから……瑠季亜が死んで平気な人なんていない……。しっかりそれを考えてね?これは、この騒動の罰。』
旭はそういい、私のおでこにデコピンをした。
『いたッ!!!』
『だ、大丈夫!?強くしすぎた?』
『ぷっ。さっきまで怒ってたくせに!!』
『さっきは本当に怒ってたもん!!!でも、瑠季亜を叩けなかった!!』
『当然でしょ?!私を叩くなんて旭には10年早いんだから!!』
『クスクス』
私たちはその後、皆で教室に戻った。
今日の旭も真顔でかっこよかった。でも、やっぱり私に逆らえない絶対服従の旭の方がいい…………
瑠季亜もいいけど瑠季亜ちゃんのがいいかも………