†狼BOY×赤ずきんGIRL†
…………。
やべッ!!!
泣きそう!!
俺は、泣く所を見られないように若菜の肩に頭を乗せた。
若菜『ゆ、幸くん?!……………泣い……てるの?………』
バレてるし……。
鼻すすったからばれたのかな?
幸斗『泣いてないし』
駄目だ。
鼻声だし………
その時。
なでなで。
若菜は俺の頭を優しく撫でた。
若菜『大丈夫だよ……幸くん。幸くんは、1人じゃない………私も皆もいる………泣かなくても大丈夫だから………』
若菜………………
俺、いつからこんな弱くなっちまったんだろ……
人の暖かさを知っちまったからかな………
幸斗『なんで泣いてんだろな…………俺』
若菜『なんでもいいよ。辛い時は泣いてもいいんだから!!』
幸斗『じゃあ、若菜の暖かさを感じさせて?』
俺は、若菜を抱きしめた。
若菜『暖かさ?いいよ。』
俺は顔をそっと若菜の顔に近付けた。
『…………』
若菜が抵抗をしない……