幼馴染はアイドル!!
私は受け取ったお茶を左手に持つと、小走りで翔の方へ行く。
そうしたら、なんか、急に甘えたくなった。
翔の服の裾をちょこんとつかむ。
私はうつむきながら歩く。
数十秒経ち、
「なにー??どうかしたのぉー?怖がりんぼの千里ちゃーん。」
と、にやにやしながら聞いてくる翔に対して、顔が赤くなる私。
「べ、別に、そそそそういう訳じゃ・・・。」
そう言って、反射的に手を引っ込める。
「あれれー??どうしたのかなぁー?顔が真っ赤だよー?」
反論できない。
私は涙目になった顔を隠しながら、
「翔の馬鹿。」
そう言って、後ろの方にいる沙織の方へ走っていった。