幼馴染はアイドル!!
(「かぁわいぃ~~~~」)
これを見ていたクラスのだいたいの男子がそう思ったが、だれも口にしない。
そして、私ももちろん気づかない。
そして、翔の顔が若干赤くなっていたことに気付いたのは沙織だけ。
そのすべての状態を知っていたのは聡だけ。
「・・・さーおーりー。大丈夫?」
「あ、うん。今行く。じゃ、行くね?」
私は小さくうなずくと、沙織は私の頭を軽くなでて小走りで廊下へ向かっていった。