幼馴染はアイドル!!

向こうのほうで笑い声が聞こえる。

そちらのほうを見ると違う女子グループがテントをたてていた。

そして、その輪から一人外れた人がいた。

真里。

いつもとは違い、黒ぶちのめがねをかけていた。

一人だけぽつんと作業を進めている。

たまにそちらのほうをちらりと見ても、何事もなかったかのように談笑を進める。

先生が気づいて、声をかける。

「あんたたちー。ちゃんとやりなさーい。」

「はーーーい。」

そう返事が返ってきても、あまり変化がない。

あぁ。

きっとこれはいじめの序章かな。

話し相手を作らせない。

無視をする。

たまに悪口を聞こえるか聞こえないか位の音量で言う。



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