幼馴染はアイドル!!

何かが飛び掛ってきて、吉崎は転倒。

私も驚いてうずくまると・・・

「にゃぁー」

「・・・え?」

「にゃぁー」

「・・・猫じゃん・・・。」

真っ黒な毛をしたかわいらしい猫が一匹。

「もう、なんだよぉーーー。」

大きく息を吐く吉崎。

ひっきりなしに私の顔を見て鳴く猫。

ためしにポケットに入っていたビスケットをあげてみる。

カリカリカリ

どうやらお腹が空いていたようだ。

「じゃぁ、俺たちも行こうか。」

名前を書いていた吉崎が頭をさすりながら言う。

少し猫が気がかりだったが、

「うん。」

そう言って吉崎と一緒に違う方向にある階段を下りる。


< 465 / 539 >

この作品をシェア

pagetop