幼馴染はアイドル!!
何かが飛び掛ってきて、吉崎は転倒。
私も驚いてうずくまると・・・
「にゃぁー」
「・・・え?」
「にゃぁー」
「・・・猫じゃん・・・。」
真っ黒な毛をしたかわいらしい猫が一匹。
「もう、なんだよぉーーー。」
大きく息を吐く吉崎。
ひっきりなしに私の顔を見て鳴く猫。
ためしにポケットに入っていたビスケットをあげてみる。
カリカリカリ
どうやらお腹が空いていたようだ。
「じゃぁ、俺たちも行こうか。」
名前を書いていた吉崎が頭をさすりながら言う。
少し猫が気がかりだったが、
「うん。」
そう言って吉崎と一緒に違う方向にある階段を下りる。