幼馴染はアイドル!!
私は少し深呼吸をした。
今、真里と一緒に喋ってたんだよね・・・。
その時、翔のことが頭に浮かんだ。
「っ・・・。」
なんか気分が下がる・・・。
「で、あなたは何を聞きに?」
「真理に?何を?」
「じゃあ、いいけど。」
そういうと、真里は顔を下げた。
「なんかさ、翔のことでごめん。うざいよね。急に私の彼氏的な感じで登場して。」
急にしゃべりだす真里。
私は驚いて真里の方を見るが、彼女はまだ下を向いている。
「私もさ、必死だったんだよね。この間、今の学校に通ってる知り合いのブログ見たらクラスのアイドル的存在の子が女の子と超いい感じ~って書いてあってさ・・・。」
私は思った。
あぁ。
きっと彼女は必死だったんだ。
好きな人が知らない誰かにとられてしまう。
そうならないために必死に昔の関係を使って。
馬鹿みたいにしがみついて。
真里は自嘲気味に笑った。
「それでみんなからも嫌われちゃった。やっちゃったーって感じかな。」