幼馴染はアイドル!!

そういってる彼女は肩を小刻みに震わせていた。

私は前を向いて静かに言った。

「それで、真里はどうするの?逃げるの?」

「っ・・・わた、しは・・・」

「恋する乙女はだれよりも強い。そう本で読んだことがあるんだ。真里はそのままで、みんなから嫌われ続けるの?みんなと仲良くする努力したことある?」

「・・・。」

「真里だったらどうにかできるでしょ?それに、」

私は少し息を吸って横を見た。

目を少し赤くした真里と目があう。

「私たちはもう友達なんだから。真里が勝ち取ったんだよ。私との友情をね。」

少し胸を張って笑顔で言う。

「・・・そこで笑うとこじゃないでしょ。」

真里も調子が戻ったようだ。

私は少し笑った。

向こうの方が若干明るくなってきている。

「もうすぐ夜明けだから戻ろうか。今日のプログラムが大変だよ?」

「そうだね。私もこの目をどうにかしなきゃ・・・。」

「えぇ!そんなん大丈夫でしょ?」

「はぁ?私が泣いてたなんてばれたら私のプライドが丸つぶれよ。」

「え、でも、私の方その目で見たじゃん。」

「あなたは友達だからいいのよ。」

階段を下りながらそんな会話をする。

なんか、心が温かくなった。

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