幼馴染はアイドル!!

不思議に思いながら、また千里の方を見ると、

「あらあら?何してるのー?」

「うわぁ!」

沙織がにやにやとこちらを見て笑いながら立っていた。

「べ、別に何にもしてねえよ・・・。」

「ふーーん。あ、猫!可愛いーー!」

そう言って、黒猫を抱き上げる。

「ぅにゅぅ・・・。」

どうやら千里も起きたようだ。

沙織はにこにこしながら、

「この猫どうしたの!超かわいいんだけどー」

「なんかさっきついてきちゃったみたい。」

「へぇーにしてもかわいい!!」

きゃぁきゃぁとはしゃぐ沙織を横目に、俺は千里に話しかける。

「さっきまで何してたんだ?」

「まぁ、ちょっとね・・・。」

話を濁したのでこれ以上は追及しないことにする。

その時だった。

「翔、おはよぉー。」

「ん・・・?」

真里と思わしき人が向こうから歩いてくるが・・・。

飛びついてこない・・・?

いったい何が・・・。

しかもそのまま二人の方へ向かう。

「あ、猫可愛いー!」

「なんかついてきちゃったんだよねー。」

「え?何の話?」

・・・ん?

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