幼馴染はアイドル!!

「はぁ。」

俺は無性につまらなくなり、荷物を置きにテントに向かう。

「お、この後ご飯でそのまま花火だって言ってたぜ。」

同じテントの男子たちが俺に教えてくれた。

「サンキュ。」

仏頂面で答えてしまったが、みんなはあまり気にしなかったらしい。

肩をとんっとたたいて、向こうへ歩いて行った。

「はぁーあ。」

大きくため息を吐いた後、テントに荷物を置いて、うつむき加減でみんながいる机へ向かう。

すると、いつの間にかご飯はできていた。

「・・・え。」

「うめーぞー。」

「早く食おうぜー。」

そこには、スーパーとかでおなじみのレトルト食品が並んでいた。

しかもバリエーションが地味にあり、王道のカレー以外にも親子丼、中華丼、ハヤシ・・・。

「ご飯は普通のだから大丈夫だよー。」

「・・・普通に炊くだけじゃねぇかよ。」

「ふっふっふっ。大丈夫。今回のごはんは炊き込みご飯だ!」

「じゃ、じゃぁ、さっきのどんぶり系のやつの下は・・・。」

「もっちー。お湯で簡単系のごはんだぜ。」

「なんでだよ!」

「スープ付きだぜ。粉の。」

「手作りしろよ!」

「へ?お湯、入れてんじゃん。」

「そういう意味じゃねぇよ!!」

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