幼馴染はアイドル!!
「・・・え。」
「でもね、前に出た雑誌、見たの。」
「あ、あれね。」
「それ見て思った。もう、私の翔じゃないって。やっぱりなんかちょっと自惚れてたんだよね。翔と付き合ったことがあるっていうのでさ。」
「・・・。」
「それでさ、私、ずるい女だからさ、翔を横取りしてやろうと思ったの。」
雑誌が発売されてから再会するまで1か月の時間があった。
「私ね、モデルしたことあったから、ぎりぎりでいろんなモデルの申込して、一つだけ東京のが受かったの。」
俺はもう何も言わない。
「それで今だと思っていろんな手続して、こっち来て。翔に会って、やったって思った。でも、もう。」
そこで、俺のが落ちた。
でも、真里は構わず話を続ける。
「私のことなんか忘れちゃったような態度だった。」
「・・・私の・・めてもあげた・・なのに・・・。」
「ん?」
「何でもない。」
真里は軽く伸びをすると俺に向かって笑いかけた。
「翔が負けちゃったね。」
真里のも落ちていた。
「ごめん。ルール変えるね。私のお願いを聞いてほしいの。」
すると、向こうでワーワーという声がして、打ち上げ花火が1つ上がった。
「あのね、私のお願いは・・・・・・」
俺は目を見開く。
続けて花火は上がり、
「今まで、ありがと。」
バンッ
「それで、これからも、ね。」
バンッ
「「フィニッシューー!!」」
そして短いキスをされた。