幼馴染はアイドル!!
純君は微笑むと、

「最近の機械は進化してるんだよ?テレビ電話、メール、電話、チャット。手紙だって方法のひとつさ。」

「確かに、そうですけど・・・。」

「コンサートにだって、来ればいいじゃん。どうしてもって言うんだったら、チケットもあげれるかもよ。」

そう小さく笑った。

「大丈夫。自分たちは忙しくなるだけ。死んじゃうわけじゃないし、有名人だから、どこにいるかなんてすぐにわかる。」

純君は大きな手で私の頭を優しく撫でた。

「沙織がいるしね。」

そして、また微笑んだ。

「もう暗いから帰りな。途中まで送ってってあげるから。」

純君は私の手を引っ張ると、歩きだした。

隣に並んで歩く。

少し進んだとき、純君がそうだ、と言った。

「この間、うちの社長がモデルコンテストやるんだって。未経験でもOKって言ってたから、気持ちに整理がついたら、応募してみたら?」

「えっと、モデル?」

「そう。やって損はないんじゃない?いい経験にもなると思うし、なにかに出会えるきっかけにもなると思うよ。」

「考えてみます。」

「沙織にも話しといたから、ちょっと聞いてみたら?」

「そうですね。」

あまりモデルとかには興味はないが今後、考えが変わるかもしれない。

そう思うことにした。






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