幼馴染はアイドル!!
動けなくて固まっていると、沙織が言った。
「で、でも、遅れると迷惑かけちゃうから、いこ?」
「う、うん。」
私は、緊張しながら建物中に入って行った。
入っても、どこに行けばいいのかわからず、右往左往していると、肩を叩かれる。
「ん?」
振り返ると、頬に指が押し付けられた。
「む。」
「よお。どした?道に迷ったか?」
そう、馬鹿にした口調で言ってくるやつは、あいつしかいない。
「馬鹿翔。そういうわけじゃない。」
「ふーーん。まぁいいや。早くしないと遅れるから、沙織ちゃんは行こうか。」
「むぅぅぅ・・・。」
「そんな顔しても無駄だよ。ばーか。」
少し涙目になる。
でもそんなのはお構いなしに、歩いていく。