俺様彼氏にはご注意ください。
『お前らもうどっかいけ』
そいつはわたしのその思いに気づいたのか
後ろにいた女の子達にそう言った。
女の子達は
ばいばーい
とてをふって帰っていった。
なに?
全く訳がわからず
頭のなかはハテナだらけ。
『逃げずに居るってことは付き合うってことだな』
『ぁ、いや…』
『俺は啓祐だ。松木 啓祐』
『へ、あ、愛原 早菜です』
ってなに自己紹介しちゃってるの。
違うでしょ。
なんて思っても時すでに遅し。
そいつは
『早菜』
って言うが早いか
私の腰をグイッと引っ張り
『んっ……!』
私に
このみんなが帰っていく校門のそばで
みんなが見てる中、
唇を奪った。