俺様彼氏にはご注意ください。



『無理、お前に拒否る権利なんてねーから』



まっすぐ前を向いたまま
そう言われる。


『でも…』



『いみわかんね、反抗すんの?』


またすぐ、遮られてしまう言葉。



ほら、

こんな感じだったら
理由なんて言えないじゃない。


だから嫌なんだよ。


会話なんて成り立たないじゃない。



いつも啓祐が中心。


いつも私は我慢。



もう苦しいよ。



『………』


『おぃ、なんかい…』


こっちを向いてそういい始めた啓祐。


でも




『うるさいっ!!』



そう怒鳴ってしまった。






< 25 / 57 >

この作品をシェア

pagetop