俺様彼氏にはご注意ください。
『あ、啓祐だーばいばーい』
『お?おーまたなー』
帰っていく同じクラスであろう
女の子達に手をふる。
私はそれを見てるだけ。
啓祐は
みんなから人気で
みんなに好かれてて
それは上下関係なく。
良いことだと思う半面。
私にはすごく嫌なことだ。
男の子だけじゃなくて
女の子にもだから。
『あー啓祐先輩。またメールしまーす』
ほら、ね?
上下関係なく……
って、
は?
メール?
なに、メールまでされちゃってるの私。
いやいやいや、
聞いてないし、言わないか。
でも堂々と言う?
私のこと見えてるよね?