俺様彼氏にはご注意ください。




『もう少しだったのに。』



いや、当たったよ?


頬っぺただけど、




みんな居るのに


啓祐居るのに



なにするの?



チラッと啓祐を見る私。




『っ………!!』



しっかりと目があってしまった。


見てた?


見られた?


そう思った私は
目の奥がツーンとしてきて


だめだ…泣いちゃう。


見られたくない…


そう思うが早いか
立ち上がった私。



『早菜ちゃん?』



そんな男の言葉なんて無視。


気づいたら飛び出していた。



『早菜!』



誰かに呼ばれた気がした。

だけど啓祐に見られたことに
悲しくてどうしようもなかった。






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