俺様彼氏にはご注意ください。



『啓祐………』



また溢れだしてくる涙。




だめだ、最近涙腺弱いよ。



『ごめん……ちょっと許せ』



そう言ったが早いか
啓祐は私を掴んだ。



『え…』


私の体はぐいっと引っ張られ
啓祐の胸のなかにすっぽりはまってしまう。



その途端。

ドキン、ドキン

と激しく胸が高鳴ってしまう。



『啓祐…?』


『今だけ、ちょっと黙れ』



なんだ…

まだ俺様顕在じゃない



でも…嫌じゃない。
このままでもいいやって思う。






< 37 / 57 >

この作品をシェア

pagetop