俺様彼氏にはご注意ください。
『あーもお、そんな顔すんなよ!誘ってんのか!』
『ち、違っ!う、うれしくて』
『っ……!!』
真っ赤になる啓祐は
隠すようにうつむきまた紙をクシャッとする。
可愛い……
なんて初めて思ったよ。
『早菜!』
『は、はい』
『俺、もう女と遊ばねーし。お前にちゃんと…その…好きっ…て言うしだから』
もう
すっごく愛おしい。
胸がドキドキするのと、
あったかくなるのとで
満たされていく。
『だから、俺の彼女になれ!』
俺様口調はそのまんまだけど
ほんとにほんとに
好きが伝わってきて
これほど嬉しい言葉はないってくらい。
『私の彼氏でいてください。』
だから私もちゃんと答えるよ。
好きって伝えるから。
だからもう離さないでね。