俺様彼氏にはご注意ください。
『あーなんか腹減った、なんか作れ』
また命令。
たまには
“つくってよ”
とか言えないの?
まぁ……期待してないけどね。
私は着替え終わると
冷蔵庫の中から材料を合わせ
ありあわせを作る。
これもいつものことで、
啓祐のおかあさんは
なにかと揃えておいといてくれる。
はぁ…
なんか啓祐のお母さん気分…。
『はい、野菜炒めくらいしかすぐ作れなかったけど』
『おー』
そう頷き、バクバク食べ始める。
ほんと、すごいたべっぷり。
感心して見てる私。
それに気づいた啓祐は
『ほれ、』
そう言って一口わたしにくれた。
いや…欲しかったわけじゃ…
でもこんなこと滅多にないから
言わないけど。