魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−





それが『まさか』だった。


自分が何処かに置き忘れてて無くなったとかなら『まさか』なんて考えなかった。


しかし制服が勝手に消える筈もない。故に凛の頭の中に『まさか』が駆け巡る。あくまで憶測の範囲だが、その憶測が不安にさせる。


『まさか』のことにショックを受けた凛は昼休みだと言うのに昼食も取らず中庭に居た。
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