魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−
「確かに可愛いけどアンタが言うと気持ち悪い。」
「それは差別と言うのを知ってるかい捺君。真葵君は今ぷんぷんだ。」
「だからキモいって。」
ぷんぷん怒る真葵に顔を顰めた捺はドン引き。
変なところで茶目っ気を出してくる真葵に相変わらず慣れない捺。冗談なのか本気なのか真葵は『心外だ。』とぷんぷん。
「怒る前に血、拭きなよ。」
「血?」
呆れたように見てくる捺に、真葵は首を捻る。