魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−





休日の学校。


英語の課題を遣ろうとした凛は辞書がないことに気付き、わざわざ学校に取りに来た。


平日は賑やかな校舎も、休日は生徒が居ないため、静かで、広く感じた。


そしてのんびり廊下を歩いている凛が鉢合わせしたのは、離任した村上先生だった。





「お、お久しぶりです。」





もう会うことは無いと思っていた村上先生を目の前にした凛は、見るからに狼狽える。
< 246 / 317 >

この作品をシェア

pagetop